今回は、1908年の明治41年に日本を訪れたドイツ系アメリカ人のアーノルド・ジェンス(Genthe, Arnold)の写真をカラー化しました。
アーノルド・ジェンスは、1869年にベルリンで生まれ、1895年に牧師としてサンフランシスコに渡米した後、カメラを始めました。ジェンスの関心は自身の文化とは全く異なるチャイナタウンの様子でした。エキゾチックな建物、所狭しと並べられた商品、笑顔のこどもたち、そしてアヘン中毒者。ジェンスが撮りためたチャイナタウンの様子は1906年にサンフランシスコを襲った大災害で失われましたが、写真家としてのキャリアを築き上げました。
1908年には家族と一緒に世界中を旅し、スペイン、モロッコ、日本の写真を残しています。日本には約6ヶ月滞在し、広島、三重、四国、横浜、北海道と日本中を旅したようです。この記事ではジェンスが残した莫大な写真の中から、明治時代の和服を着た女性たちをカラー化しています。さっそくみていきましょう。
1枚目
こちらの写真はかなり鮮明に写っています。
2枚目
こちらは少しピンボケですが、今となっては和服姿が貴重ですね。
3枚目
こちらは2人組。後ろの屏風絵からすると、芸者なのかもしれません。
4枚目
こちらは子どもたちとおばあちゃん。一番左の子どもの足が写っていないのも気になりますが、おばあちゃんのメガネも気になりますね。
5枚目
後ろに黒板がありますので(明治時代にアメリカから輸入)、学校だと思います。先生と生徒なのか、もしくは二人とも先生なのか、今となってはわかりません。
6枚目
こちらは親子のようです。この二人の写真は多く残されています。
7枚目
こちらは芸者のようですね。もしくはふざけて芸者の真似をしているだけかもしれませんが。
8枚目
後ろのカーテンといい、ソファーのようなものに座っているところを見ると洋館で撮影したようです。
9枚目
旅館なのか、撮影のために立ち寄ったのかわかりませんが、なかなか珍しい間取りの家ですね。
10枚目
こちらは女性というより、子どもですが、江戸から明治にかけて赤ん坊の世話は主に子どもの仕事だったようです。
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