今回は戦前の時代を生きた人々をカラー化しました。題材にしたのは、1935年に刊行された『現代日本名作写真画集. 昭和10・11年度版 』(写真新報社)、と1936年に刊行された『全関西写真競技大会優秀印画集カメラ・コンクール』(朝日新聞社)です。なので、おそらく1932年〜1935年の間に撮られた写真だと思われます。
日本中が軍事一色に染まる原因となった二・二六事件が1936年の出来事なので、比較的平和な時代だったのではないでしょうか。大正ロマンで西洋化が成熟し、町の様子では洋服を着ている人々が目に入ります。どことなく遠いの世界のことでありながら、懐かしい風景のようにも見える80年前の日本を様子を見ていきましょう。
1枚目
オシャレかは置いておいて、戦時中のモンペ姿を思い浮かべると、とてもモダンですね。
2枚目
女性がカメラを構えているところを、男性である撮影者が撮影しています。デート中でしょうか?
3枚目
笑顔が素敵な写真ですが、この後に戦争のことを起こることを思うと胸が痛みます。
4枚目
子どもを背負ったまま木の上で遊んでいます。どことなく『この世界の片隅に』を思い浮かべる一枚です。
5枚目
スケートで遊ぼうとしている女性です。写真コンテストでは『母を待たせて一滑り』というタイトルで准特選だったようです。
6枚目
線路の上を楽しそうに歩く女性たち。
7枚目
ボンバーマンに出てくるような爆弾の作り物に覆いかぶさっています。このくらいの年齢でしたら、今も生存していらっしゃるかもしれません。
8枚目
すごい筋肉です。大恐慌の後で東北をはじめ農村の人々は食べるものがなかったそうですが、都会ですと栄養失調がそれほどなかったのかもしれません。
9枚目
お祭りの出店でしょうか? 大人も子どもも興味深そうに見ています。
10枚目
サザエさんに出てくるワカメちゃんのようなヘアースタイルですね。付録で遊んでいます。
もっと、このコンテストのカラー写真を見てみたい方はkindleで確認してみてください。
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